卜深庵の行事

平成28年5月17日(火)家元湊川神社献茶祭 副席掛釜

湊川神社献茶祭副席

5月17日(火)神戸湊川神社で家元による献茶祭奉仕が行われました。
同社は南北朝の武人で、古来忠義の人として著名な楠木正成公(大楠公)終焉の地であり、またその墓所があります。そして明治天皇の思し召しにより正成公をご祭神として創建された神社です。同献茶祭は昭和10年(1935)に大楠公三百五十年祭を記念して始められたもので、今回が第八十一回にあたります。  
卜深庵は副席を境内尚志館で担当しました。
 寄付には、来る6月に十七回忌の法要が営まれる先代有隣斎宗匠を偲び、少庵三百五十年忌の折に、表千家先代即中斎と裏千家先々代淡々斎との合筆になる扇面「緑水青山」が掛けられ、また炭道具が飾られました。
 本席床には源俊頼の「民部切」が掛けられました。時節の和歌で『古今集』の読み人知らず「ほととぎすなくやさつきのあやめぐさあやめもしらぬ恋もするかな」でした。古銅柑子口花入に大山蓮花と花菖蒲が涼しげに入れられ、一啜斎在判で中村宗哲作になる源氏車香合が霊元天皇御好み苺裂の帛紗に飾られました。また、違棚には昭和天皇の御即位御大典を記念して作られた金襴手冠香炉も飾られました。
 点前座は明の呉須赤絵の水指に一啜斎好み自在棚の本歌、約束の甑風炉に少庵好みの霰釜、一翁在判の利休形小棗を濃茶器とし、正成公を崇拝し顕彰した徳川光圀の子孫である同斉昭(烈公)自作にになる赤茶碗「水門」、一翁作茶杓「小太刀」等が用いられました。
前日の豪雨に反して、当日は見事な快晴に恵まれ、約350名に及ぶ多くのお客様を迎え、終日楠木正成公を偲んで濃茶をご賞味いただきました。  

なお、楠木正成公の事績の詳細は、茶の湯周辺「楠木正成公」をご参照下さい。

夜半楽記





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