卜深庵の行事

平成28年5月28日(土)定例総会並びに研修会

新緑のまぶしい季節。5月28日に卜翠会研修会で奈良に赴きました。
今回は興福寺様の格別のご高配により、木津家3代聿斎宗泉好みの茶室静観寮と、平成30年落慶予定、中金堂の建設途中の拝観。その後、本年式年造替・遷座祭を控える、 春日大社の正式参拝と古式神饌にあたる饗膳である愛敬膳(ういきょうぜん)を戴くという、なんとも豪華で盛りだくさんな研修会でした。

朝からうす曇りの梅雨目前のお天気でしたが、暑くも無く、寒くも無く、非常に過ごしやすく、 研修会には最適の気候に、誰もが自分以外の方々の日ごろの行いを思い、感謝を口にする一日でした。

興福寺の静観寮とその周辺のお庭は、聿斎宗匠の創意工夫がそこかしこに見られ、突き上げ窓、飛石、障子、欄間と一つ一つにお客を楽しませながらも落ち着いた風情で、もてなしを最高の状況に導くエンターテイメントな舞台装置を見ている様でした。
建設は昭和6年で近代の茶室と戦前の茶室の違いなどを桜斎宗匠からお聞きしましたが、非常にモダンな印象で、当時の方々を驚かせたと思います。
また、今、拝見しても全く時代を感じさせることのない茶室でした。

興福寺の中金堂は、復元に携わっておられる監督の方がわざわざ説明して下さり、中金堂を囲む足場からの見学をさせて戴きましたが、完成してしまえば、この足場も無くなり、甍や鬼瓦などを間近で見る事も無いと思うと、 今回の研修会が稀有の機会で有った事と、その機会を下さった興福寺、宗匠に感謝せずにはいられませんでした。
ご説明戴いた監督の方は本当に文化財の復元、補修がお好きな事がじわじわと滲みだしてきている様な方で、お話しも分かりやすく面白く、みなさんからの質問にも気軽にお答えくださる方でした。
そして何より、その根底には、文化財の保護や歴史の継承などが大事な事をしっかりと説明しておられたと感じました。

茶室静観寮は80年ほど前に建てられて、古さを感じず、中金堂は現在建設中なのに、古の姿を復元する。
同じ建物でも用途や意図が違うとこんなにも感じ方が違う事に気づきました。
みなさんはどのように感じますか。

続いての春日大社では、神職の方がお待ちしていてくださり、由緒から社殿、燈篭など、ひとつひとつ丁寧にご説明下さいました。
また、式年造替の最中でもあり、ご本殿から御柱がお移りなされておられたので、ご本殿のそばの通常では入れない場所までご案内戴き、そこでも楽しくお話しを聞かせて戴く事ができました。
興福寺もそうですが、この春日大社も歴史が古く、創建以来1300年とお聞きしました。
奈良の地で、国の繁栄と国民の幸せを願い、幾度かの戦火にも会いながらも綿々と歴史を紡いで来た事に敬服しました。
その後、境内を一巡し、正式参拝に臨み、愛敬膳を戴きました。

ところで、今回、私は臨時会員として息子ほど年の離れた、大学生の知り合いを誘って参加しましたが、歴史にも全く興味のない彼が、
「この会、めっちゃ面白いです。また参加したいです。」
と、帰りの電車の中で言ってくれました。
その後、メールで、「お茶始めたいのですが、どうすればいいですか?」とも。。
皆さんも今後是非とも研修会にお友達や知り合いを誘って卜翠会の会員獲得にご利用下さい。

いつも思う事ですが、卜翠会の研修会は面白いです。
また参加させて戴きたいと思います。
幹事の皆さまも本当にご苦労様でした。有難うございました。

森田 拝




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