木津宗詮6月5日読了時間: 1分清々しい朝窓を開けるとホトトギスが鳴いています。とても気持ちのいい朝を迎えました。今日は旧暦4月29日です。明日から皐月となります。そこで愚詠一首 さつき待つ山郭来たりなは 人には告けよ夏の訪れ 何か良いことのある兆しかな!
木津宗詮5月20日読了時間: 1分春日燈篭世に春日燈篭と呼ばれる燈篭は数え切れないほどたくさんあります。 一般的に春日燈篭とは、火袋は六角柱で,二面に雌雄の鹿,他の二面に雲形の日月が彫られ,残りの二面は彫りぬかれたものをいうそうです。この燈篭の元になるものが春日大社にあることからの命名とされています。...
木津宗詮5月9日読了時間: 2分ほととぎす杉木普斎の作になる竹茶杓「ほとゝきす(保登ゝ幾須)」です。箱には「有麦隠士(花押)」と認められています。 ホトトギス・時鳥は夏の鳥で、古来、旧暦4月立夏にやってくる鳥とされていました。そのけたたましい鳴声は、「キョッキョッ...
木津宗詮4月28日読了時間: 1分4月26日稽古場の床2自宅稽古場の床は、香川景樹懐紙「萎花蝶飛去(はなしぼんでちょうとびさる)」です。花は小手毬と黒臘梅を竹円窓花入に入れました。 春日詠萎花蝶飛去 和歌 長門介平景樹 この里ははなちり たりととふ蝶の急 くかたにも風やふ くらむ...
木津宗詮4月25日読了時間: 2分424日 稽古場の床本日の祇園稽古場は、木津家3代聿斎宗泉と南画家の小室翠雲の合作になる竹筍図です。花は苧環と小手毬、黒臘梅を安南染付花入に入れました。 聿斎と翠雲との合作が数点残されています。聿斎の花押からは40代の作のようです。翠雲は「添筍翠雲(印」」と書き添えていて、はじめに聿斎が中央に...
木津宗詮4月25日読了時間: 2分亀は万年幕末の公卿で公武合体派として活動した近衛忠煕86歳の時の懐紙「池亀」です。 池水に玉藻かつぎてゐる亀は さながら尾をも曳くかとぞ見る この歌は背中に蓑をつけたたように見える「蓑亀」を詠んでいます。甲羅に藻がたくさん生えたり藻が尻尾のようになった亀は特に珍重され、長寿を象徴す...
木津宗詮4月14日読了時間: 1分花びらの絨毯花びらの絨毯です。以前は観光客もいない隠れた穴場でしたが、いつのまに観光客てわいっぱいになりました。毎年静かに行く春に思いを馳せる場でしたが、もうここもダメになってしまいました😓
木津宗詮3月3日読了時間: 2分金の鱗むかしむかし、中国の聖天子舜が、黄河の氾濫を治めるように鯀(こん)に命じましたが失敗し、その子の禹(う)がそれを引き継ぎ治水工事に成功しました。そして舜から天子の位を禹ゆずられて夏王朝を立てました。禹は黄河上流の龍門山を三段にして水を排除しました。その結果そこに三段の爆布(...
木津宗詮3月3日読了時間: 2分コケコッコー日本では鶏の鳴き声を「コケコッコー」と表現します。アメリカでは「コッカドゥードゥルドゥー」です。ためしに調べてみました。 イギリス トゥイートゥイートゥイー スペイン クィクィリクィ フランス コックェリコ ポルトガル クィクィレクィ イタリア ココリコ ロシア クカレクー...
木津宗詮1月22日読了時間: 2分松に鶴任天堂のホームページに、 花札の歴史は安土・桃山時代の「天正かるた」、江戸時代上期の「ウンスンカルタ」から、江戸時代中期に現在使用している花札ができたと言われています。花札ゲームの中でも2人でプレイする「こいこい」は、勝負勘・度胸・かけひき・冷静さを必要とする知的ゲームです...
木津宗詮1月10日読了時間: 2分丹頂丹頂は学名を「Grus japonensis」といいます。「japonensis」は「日本産の」という意味で日本を象徴する鳥になっている。古来、丹頂はその清楚な体色と気品のある体つきにより特に神聖視され、瑞鳥とされてきました。吉祥の象徴として、学や美術のモチーフに多用されて...
木津宗詮2023年12月16日読了時間: 1分12月4日 稽古場の床有隣斎の猪画賛です。 雪降れは木ことに はなのさきに けり 守(花押) まことに可愛いらしい猪が楽しそうに駆けています。忠臣蔵の山崎街道を思い浮かべます。 花は伊賀焼の蹲るに先日道明寺でいただいた椿と寒菊を入れました。
木津宗詮2023年12月11日読了時間: 2分12月11日稽古場の床本日の稽古場の床は、愈好斎の賛になる服部春陽画鴟鵂(しきゅう・みみずく)図です。鴟鵂、すなわち木兎(みみずく)は冬の季語として俳句に詠まれる鳥です。常盤山楂と寒菊を竹一重切花入に入れました。なお、服部春陽は愈好斎の門人で、川村曼舟・小村大雲・庄田鶴友・春挙門の四天王で間雲子...
木津宗詮2023年8月2日読了時間: 2分秋ちかく梨木祐為(なしのきすけため)の難波潟の自画賛です。 祐為賛(印) あきちかく 成にけらしも 難波かた 入江のほたる かすそすく なき 梨木祐為は 元文5年(1740)下賀茂神社祠官の子として生まれ、鴨祐為とも称しました。正四位下上総介。幼少の頃より和歌を好み、冷泉為村の門に...
木津宗詮2023年7月30日読了時間: 2分土用の丑今日は土用の丑の日です。土用は五行に由来する暦の雑節です。1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつのことです。特に土用というと一般的に夏の土用のことをいうようです。 夏の土用の時期は暑さが厳しく夏ばてをしやすい時期です。そこで昔から...