木津宗詮2023年6月22日読了時間: 1分てるてる坊主子供の頃、外で遊べないのでてるてる坊主を軒に吊り下げたことが懐かしい思い出です。 歌川国芳の作品、「てるてる法主おひよりおどり」です。長雨で気分が沈んでいてもこれを見ると陽気な気分になります! おひよりごきとふ/\ てり升/\てらせ升 おてんきくわいせい/\...
木津宗詮2023年6月22日読了時間: 1分斑唐津茶碗 山端武者小路千家10代以心斎の銘「山端」茶碗です。金継ぎが施され、それが景色となった沓形の斑唐津です。 箱には、 五月雨ははれんとやする 山端の かゝれる雲のうすくな りゆく 守(花押) と花園院の和歌が認められています。 天保6年(1835)に9代好々斎が無嗣で41斎で亡くな...
木津宗詮2023年6月13日読了時間: 2分ホトトギス大綱和尚の懐紙「郭公(ほととぎす)を待つ」です。 待郭公 前大徳寺大綱 きかはやと 誰もまつらん 郭公 夏立つ日より 鳴物にして ホトトギスは、知ってる限りでは、杜宇、杜鵑、時鳥、子規、不如帰、蜀魂、田鵑などたくさんの異名があります。ウグイスの巣に自分の卵を産んで育てさせる...
木津宗詮2023年6月9日読了時間: 1分浜荻一啜斎作になる無節茶杓「はまおき」です。 「はまおき」とは浜荻のことです。「嘉応二年住吉社歌合」の俊成の判詞に、 伊勢しまには、はまをぎと名づくれど、難波わたりにはあしとのみいひ とあり、伊勢や志摩では「浜荻」といい、難波あたりでは「葦・芦・葭」といったとあります。また物の...
木津宗詮2023年6月8日読了時間: 1分6月8日 稽古場の床 2江戸時代後期の公家千種有功の「蛍」の詠草を掛けました。床柱に鉄仙と蛍袋を蛇籠。 正三位有功 とふほたる舞 しと はかり見すく すハ おもひなきみの うへにこそ あれ
木津宗詮2023年6月8日読了時間: 1分6月8日 稽古場の床 1午前の稽古は、木津家三代聿斎宗泉の鷺画讃です。夏椿と蛍袋・露草・河原撫子・下野草を魚籠花入に入れました。花入の魚籠は実際に魚を入れるのに用いられていたものです。 浮雲のくらきかさなる絶間なく 日影も見えぬ五月雨のそら 聿斎(花押)...
木津宗詮2023年6月8日読了時間: 1分卯の花卯の花の匂う垣根に 時鳥早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす夏は来ぬ 佐佐木信綱作詞の童謡「夏は来ぬ」です。卯の花が垣根に美しく咲き、時鳥が忍び音をもらしています。いずれも初夏を象徴する風物詩です。 卯の花はユキノシタ科の落葉低木で、たくさんのの白い花をたわわに咲かせ、5枚...
木津宗詮2023年6月6日読了時間: 1分6月6日 稽古場の床江戸時代中期の公家中院通茂の三首懐紙です。 夏日同詠三首和歌 正三位源通茂 樗誰家 屋とやたれなれて青葉の 夏木たちあふちに残る はなの一むら 雨中蛍 とふほたるなを影てらせ 月ほしのひかりはまたぬ 雨の軒端に 断佳苔 とはれしとはらはぬ谷の 庵なりやとちそふ苔に みちをまかせて
木津宗詮2023年6月5日読了時間: 1分6月5日 稽古場の床大綱和尚の五月雨画讃をかけました。花は紫陽花と金糸梅・源平下野・河原撫子・露草を一指斎好み昔籠に入れました。 大綱 水かれてつねは橋たに無川も ふちとなりぬる五月雨の比
木津宗詮2023年6月5日読了時間: 1分6月3日 稽古場の床江戸時代後期の公家千種有功の二首詠草を床に掛け、時代の置籠に五月梅と金糸梅・下野草・蛍袋・皐月を入れました。 有功 夏祝 石上ふるのわさ田もにきはひて としあるみよのさなへとる也 五月雨 玉たれに残るあふふのかれはさへ うるひにけりなさみたれのころ
木津宗詮2023年6月2日読了時間: 1分五月雨大綱和尚の五月雨画讃です。 水かれてつねは橋たに無川も ふちとなりぬる五月雨の比 大綱 普段は水が枯れて橋もかかっていない川が渕になる五月雨ころ。 一昨日から昨日にかけて降った豪雨は本当に凄かったです。今年は例年に比べて梅雨入りが早く、またその期間も長いとのことです。五月に...
木津宗詮2023年6月1日読了時間: 1分更衣(こうい)日野資枝の詠草「更衣(こうい)」です。 夏百首中 更衣 資枝 花満のなこりもけさは夏にきて うすさおほゆるせみの羽ころも 古く宮中では旧暦4月朔日(1日)と10月朔日(1日)を更衣の日としました。一年を冬と夏に大きく分けて衣装をはじめ調度品等を改めました。のち民間にもこの風...
木津宗詮2023年5月30日読了時間: 1分5月26日稽古場の床椿大神社の稽古の床は大徳寺明堂和尚の着賛、岸良の時鳥図です。花は瑞菜と甘茶を丹波焼の瓢花入に入れました。 湘岸雨過芳艸緑 楚山春入乱花紅 前大徳明堂書(印)
木津宗詮2023年5月29日読了時間: 1分卯の花卯の花の匂う垣根に 時鳥早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす夏は来ぬ 佐佐木信綱作詞の童謡「夏は来ぬ」です。卯の花が垣根に美しく咲き、時鳥が忍び音をもらしています。いずれも初夏を象徴する風物詩です。 昨夜半、時鳥の初音を聴くことができました。そして、先日、大原に赴いた時に卯...
木津宗詮2023年5月23日読了時間: 1分かきつばた先代有隣斎室澄子夫人の煤竹茶杓「かきつばた」です。 から衣きつゝなれにしつましあれバ はるばるきぬる旅をしぞ思ふ と有原業平の歌が箱に認めています。 その繊細でシャープな姿が杜若の葉を連想することから命名してくださった思い出の品です。
木津宗詮2023年5月23日読了時間: 1分初音大徳寺大綱和尚の待郭公(ほととぎす)。牡丹を青磁花入に入れました。 待郭公 前大徳大綱 きかはやと 誰もまつらむ 郭公 夏立つ日より 鳴物にして 古来、その年に初めて聞くホトトギスの鳴き声を特に「初音」といって珍重しています。『枕草子』ではホトトギスの初音を人より早く聞こう...
木津宗詮2023年5月20日読了時間: 1分5月20日 稽古場の床大徳寺大綱和尚の「五日」という題の和歌を認めた短冊を掛け、昨日奈良でもらった芍薬を信楽焼耳付花入に入れました。 五日 けふといは蓬あやめのつゆふかき 軒よりおつる風そすゝしき 大綱 そもそも旧暦5月5日の端午は、病気や災厄をはらう行事として行われていました。夏に向かって暑さ...
木津宗詮2023年5月20日読了時間: 1分5月18日 稽古場の床2大綱和尚の詠草「茶」を掛けました。花は鞍馬のおばさんから石楠花をいただき時代の籠花入に。 茶 しつかなる世を楽みて天下 何国にるも宇治のわか草 紫野大綱 ようやく新型コロナ禍も落ち着いたようです。まだまだ戦争や物価の高騰などもありますが旧に復してきた感があります。一日も早く...
木津宗詮2023年5月18日読了時間: 1分5月18日 稽古場の床本日の稽古の床は大徳寺大綱和尚の「待郭公(ほととぎすをまつ)」です。紫蘭、紫露草、雪の下、躑躅、段菊を魚籠に入れました。 待郭公 前大徳大綱 きかはやと 誰もまつらん 郭公 夏立日より 鳴物にして ホトトギスは初夏にインドや中国南部で越冬して初夏になると日本に渡ってくる鳥で...