木津宗詮2023年2月16日読了時間: 2分軒端の梅私の住まいする吉田山の西側に東北院と云う小さなお寺があります。藤原道長の娘上東門院(藤原彰子)の発願により、道長が建立した法成寺の東北の一郭に建立されたことから「東北院」と呼ばれました。その後、応仁の乱で炎上し現在地に移転しました。...
木津宗詮2023年2月12日読了時間: 2分2月11日 稽古場の床戦前の日本画家新見虚舟の久米舞(くめまい)図を掛けました。昭和15年(1940)に紀元二千六百年を記念して描かれた絵です。 久米舞は、宮中の儀式で舞われる国風歌舞(くにぶりのうたまい)の一つで、現存する日本最古の歌舞とされています。神武天皇の東征の際に、...
木津宗詮2023年2月4日読了時間: 1分春立つ江戸時代中期の公卿風早實積(かざはやさねつみ)筆「後光明天皇発句写」です。例年、立春の日に床に掛ける軸です。 月の秋花の春たつあしたかな 壬申元日書(印) 今日は二十四節気ののひとつ「立春」です。『暦便覧』には「春の気立つを以って也」と記されていて春のはじめの日です。立春は...
木津宗詮2023年1月25日読了時間: 2分初天神1月25日は天神さんの縁日初天神です。天神さんは平安時代の著名な政治家であり大学者菅原道真のことです。道真は政敵藤原時平の讒言にあい九州太宰府に流されます。そして非業の死を遂げ、雷神となり都に落雷などの災害をおこしその恨みをはらします。当時の人々は道真の祟りと信じ、時の朝廷...
木津宗詮2023年1月25日読了時間: 1分1月24日 稽古場の床江戸中期の公家で冷泉家17代当主冷泉為章筆になる源俊頼の和歌を掛けました。花は巌根絞りと梅を唐銅鶴首に、柳釘には黒田宗傳作の青竹尺八花入に綰柳を入れました。書院に当代大樋長左衛門の兎香合を飾りました。 神代よりひさしかれとやうこきなき いわねにまつのたねをうへきむ