木津宗詮2023年9月25日読了時間: 1分しゆう・オンライン先日テレビから若いアナウンサーの「しゆう・オンライン」と言ってる声が聞こえてきました。「しゆうオンライン・online?」一瞬なに?と思ってしまいました。じっくり聞いていると日中国交正常化の立役者の一人が周恩来(しゆうおんらい)のことでした。学生時代に中国文学を勉強してたの...
木津宗詮2023年9月24日読了時間: 1分9月21日稽古場の床霊鑑寺宗栄女王の「月」懐紙を床に掛けました。その前に手付籠置き秋草種々を入れました。 いつくにも今宵の 月をみる人は 心やおなし空に すむらむ (印) どれほど離れていても、どこで眺めていても、今宵の月を見る人の心は、濁りのない澄みわたる清らか...
木津宗詮2023年9月23日読了時間: 1分趙州本日南宗寺田島碩應老師が書付してくださった柏林寺柏樹(ビャクシン)茶杓「趙州」です。 先般、河北省石家荘の柏林寺を参拝した折、柏林寺住職明海師の格別のご高配で樹齢1400年の柏樹の枝をいただき持ち帰り茶杓にしました。趙州和尚がある僧との問答で、「達摩祖師の印度より中国に来到...
木津宗詮2023年9月19日読了時間: 1分武者小路千家利休の孫の宗旦には4人の息子がいました。長男は閑翁宗拙、次男が一翁宗守、三男が江岑宗左、四男が仙叟宗室です。宗拙と宗守は宗旦と日安の子で、宗左と宗室は後妻の宗見の子です。 一翁は若い頃に塗師の吉岡家に養子となり吉岡甚右衛門と名乗り、のち宗旦の意向で千氏に服して茶匠となります...
木津宗詮2023年9月18日読了時間: 1分名水平安時代より名水として知られた佐女牛井は源氏の六条堀川邸にあったとされています。村田珠光がこのあたりに住み足利義政に佐女牛井の水を用いて献茶しました。その後も武野紹鴎や利休・織田有楽斎などの茶人に好まれ、天下一の名水と有名になりました。...
木津宗詮2023年9月15日読了時間: 1分大樋焼 飴釉平茶碗 ますかゝみ昨日の自宅の稽古で使った大樋焼飴釉平茶碗です。先先代家元愈好斎が「ますかゝみ(増鏡)」と銘をつけています。 作者の加藤長寿は大正6年に二代長寿を名乗り、金沢で作陶しました。昭和5年三代聿斎宗泉が貞明皇后の青山大宮御所の秋泉御茶室を造営した時、三千家と藪内家、木津家で御道具を...
木津宗詮2023年9月15日読了時間: 2分9月14日 稽古場の床夜の自宅の稽古の掛物は、仙厓の月下打砧画讃です。一指斎好み昔籠に秋海棠、野路菊、木槿、金水引草、水引草、矢筈薄を入れました。かつて中国浙江省の天目山に赴いた時に、民家で使っていた砧を譲ってもらいました。それを書院に飾りました。 古人の所詠 乳もらふ 来る夜々更けて 砧かな...
木津宗詮2023年9月13日読了時間: 1分いったい誰が悪いのか?おとぎ話『舌切り雀』のお話しはみなさんご存じのことと思います。以前からわたしはとても不思議に思っていることがあります。大体、お婆さんが作った糊を食べた雀が悪いのであり、舌を切ったお婆さんはやりすぎですが。それと夫のおじいさんは、お婆さんのことはおかまい無しで、雀のことばかり...
木津宗詮2023年9月12日読了時間: 5分誕生日を迎えてFacebookにアップしたものです。 舞楽「採桑老(さいそうろう)」の図です。賛は江戸時代中期の公家四辻公亨で絵師は不明です。 三十情方盛、四十気力微 五十髪毛白 六十行歩宣 七十懸杖立 八十坐魏々 南溟縢公書(印) 三十にして情まさに盛んなり、四十にして気力微なり、五十...
木津宗詮2023年9月10日読了時間: 5分富士山江戸時代に長崎から江戸まで旅をしたドイツ人エンゲルベルト・ケンペルは,「世界中で非常に高く美しい山富士山」「円錐形で左右の形が等しく、堂々としていて、草や木は全く生えていないが,世界中でいちばん美しい山」と称えています。昨日、5年生の息子と念願の富士登山を達成しました。...
木津宗詮2023年9月10日読了時間: 1分松向軒天正 15 (1587) 年 10月の北野大茶湯で,細川忠興 (三斎) が,影向 (ようごう) の松の西に茶室を造って松向軒と名づけたとされるています。江戸時代前期には大徳寺塔頭で、細川家の菩提寺である高桐院に移築されます。...
木津宗詮2023年9月8日読了時間: 2分9月7日 稽古場の床天龍寺221世の桂洲道倫の一行「欲識真茶味須参趙老禅・真の茶味を識(し)らんと欲(ほっ)せば須(すべら)く趙老(じょうろう)の禅に参ぜよ」です。床柱に葡萄籠を掛け秋海棠と野路菊、アケビを入れました。 趙老とは、有名な禅語「喫茶去(きっさこ)」のエピソードのもとになった中国・...
木津宗詮2023年9月4日読了時間: 1分井戸山科の地蔵堂の井筒に「定飛脚 宰領中 文政四年(1821)巳年六月吉日」と刻まれています。「宰領」とは、荷物を運送する際、人や馬の管理・監督、その役をいいます。なお、○中に通の意匠が刻まれています。日本通運が設立時にこの図案を譲ってほしいと依頼し、それが今日日本通運のロゴマ...
木津宗詮2023年9月4日読了時間: 1分利休朝顔利休さんと太閤さんに関わる有名な朝顔の逸話があります。その朝顔とのことで苗をいただき育てていました。花が咲くのを心待ちに、まだかまだかと毎日水をやり育てました。 今まで見たことのない不思議な花です。朝顔というよりはテッセンみたいです。小ぶりな花で、葉っぱも濃い緑で普通の朝顔...
木津宗詮2023年9月3日読了時間: 1分瀬見の小川石川や瀬見のをがはの清ければ 月も流れを尋ねてぞ澄む 鴨長明 瀬見の小川(蝉の小川)は、下鴨神社(賀茂御祖神社)の鎮座する糺ノ森の中を流れる小川です。 本日の稽古に使った茶碗です。「瀬戸唐津茶碗 セミの小川」と2代住山楊甫が箱書をしています。...
木津宗詮2023年9月1日読了時間: 1分清明上河園北宋の時代、河南省開封市は東京開封府と呼ばれた古都でした。当時の街並みは黄河の氾濫によって地中に埋もれ、その上に明代の都市が出来上がり、現在の都市はその上にあり、全部で6層が積み重なっているそうです。これは黄河がたびたび氾濫したことによります。...
木津宗詮2023年8月29日読了時間: 1分柏林寺「喫茶去」や「庭前柏樹子」の公安で有名な趙州従諗(じょうしゅうじゅうしん)は、中国の唐代の禅僧で諡号は真際禅師です。臨済宗の開祖臨済義玄と並び称されています。その家風は激しい棒喝ではなく、平易な口語で法を説き、「口唇皮上(くしんぴじょう)に光を放つ」といわれました。そして多...
木津宗詮2023年8月25日読了時間: 1分8月24日 稽古場の床昨日は七夕の翌日でした。六日の菖蒲ではないですが、稽古で飛鳥井雅威賛になる土佐光貞の梶鞠図を掛けました。 幾千世の秋も かはらし 天河 こよひ あふせの 庭の梶鞠 雅威 今年も冷泉家の乞巧奠で流れの座で歌を詠みました。今年の乞巧奠はかつてない暑さでした。初秋の涼風も熱風とな...