木津宗詮4月8日読了時間: 1分御修法(みしほ)延暦寺根本中堂で行われる御修法(みしほ)に参列しました。毎年4月4日より7日間行われ、本日はその中日にあたり、天皇陛下のご名代天皇使がご参拝されました。延暦寺の年中行事のなかでも最も重要な法要で天台密教最高の秘法とのことです。天皇陛下の御衣を奉安し、玉体安穏、天下泰平。万民...
木津宗詮4月6日読了時間: 1分右近の橘三代聿斎宗泉の右近の橘橘茶杓です。土御門天皇の御製「水の色に花の匂をけふそへて千歳の秋のためしとそみる」を銘とし、箱に「御苑右近橘一枝 宗泉謹作(花押)」、甲に「御茶則」と認めています。茶杓の裏に桜の花を二輪蒔絵を施し、右近の橘、左近の桜の気持ちです。
木津宗詮4月3日読了時間: 1分観桜茶会平安神宮観桜茶会を無事に終えることができました。あいにくの悪天候にも関わらずお出ましいただきました方には厚く御礼申し上げます。 雨降りということで、床に江戸時代の公家烏丸卜山(光胤)の春雨懐紙を掛け、古銅熨斗形花入に卜半椿と利休梅を入れ、利休居士四百年遠忌の折に三笠宮さんか...
木津宗詮4月1日読了時間: 1分団子皿本日から始まる「都をどり」は、明治5年の創始になる祇園甲部の芸妓・舞妓による舞踊公演です。「ヨーイヤサー」の掛け声とともに総をどりで幕が開け、爛漫の春、夏、錦秋の秋、深雪の冬、そして再びの春の花見で幕を閉じる、京の春を彩る華やかな風物詩です。...
木津宗詮4月1日読了時間: 1分杉木普斎手作り黒茶碗小ぶりな茶碗で高台脇に「普斎」の名と花押が彫られています。普斎は参詣者や信者の為に祈祷、案内をし、参拝・宿泊などの世話をする伊勢の外宮の御師です。宗旦門下でその四天王の一人とされ、千家の利休の侘茶を「正風の茶の湯」として各地に広めました。また宗旦没後、武者小路千家の一翁宗守...
木津宗詮3月30日読了時間: 2分3月17日 稽古場の床一啜斎筆になる道歌を掛けました。加茂本阿弥と西王母・山茱萸を一指斎の竹置筒「竹の葉山」に入れました。 すくなるも又曲れるも おしゑ草茶湯に ふたつ無きとこそ しれ 枝雲庵宗守(花押) 真っ直ぐにありのままに教えるのも、曲がった素直でない教えも、どちらも茶の湯の教えです。まっ...
木津宗詮3月30日読了時間: 1分南宗寺彼岸会法要リュート奉納恒例のリュートの奉納演奏です。社中の川崎さんが数年前から彼岸会法要で行っています。リュートとは中世ヨーロッパで演奏された弦楽器です。利休さんたちが活躍した堺は、「東洋のベニス」とヨーロッパに紹介された国際的な貿易港でした。当時の堺の街中でその音色を聴くことができたと思います...
木津宗詮3月30日読了時間: 2分3月21日 稽古場の床大徳寺の大綱和尚の一行「花開自蝶来」です。花は三夜荘椿と白玉椿、土佐水木を竹置筒に入れました。三夜荘は西本願寺の大谷光尊が宇治に営んだ別荘「三夜荘」にちなみます。三夜荘に原木があり、一重で白地紅吹掛小絞になる椿で、昭和58年に発表された新しい椿です。...
木津宗詮3月30日読了時間: 1分3月21日 稽古場の床2夜の稽古の床は、松平不昧公の賛になる狩野栄川院の画像を掛けました。前に須田菁華作になる三代聿斎宗泉好みの香炉を丸香台に載せ、床柱に七代中川浄益の青銅経筒に加茂本阿弥と土佐水木を入れました。 不昧公の賛は公の参禅の師である大巓和尚の利休居士像の賛語の写しです。...
木津宗詮3月30日読了時間: 1分松平不昧公の「菊桐 竹張棗」昨日の上賀茂神社献茶の掛釜の道具は、神社にちなむ道具組みをしました。薄茶器に松平不昧公の「菊桐 竹張棗」を使いました。黒田宗傳さんのお話によると根竹の相当肉厚の部分で、歪みもなくとても状態が良いとのことです。 上賀茂神社の5月15日の葵祭は勅使参向の上行われる祭で、同社は皇...
木津宗詮3月30日読了時間: 1分吸江斎好「力圍希棗」吸江斎好「力圍希棗」のうち大棗『力」です。力圍希棗は利休250年忌に表千家10代吸江斎が好んだ茶器です。作者は7代駒沢利斎(春斎)です。 箱書の蓋裏に「已亥 不審菴 吸江」、その甲に「大棗」、箱には、「以龍宝山五老松造 利休居士好之茶器 大中小三品分筆 居士辞世中之文字 力...
木津宗詮3月29日読了時間: 1分玄々斎好み梅香合裏千家11代玄々斎 が天保11年(1840)利休250年忌に利休形の梅鉢文白粉解香合を焼物で写したもので、250個つくられています。蓋裏に玄々斎 が花押を朱漆で認め、一閑の箱蓋表に「梅香合」、蓋裏に「模利休好 製之 玄々 宗室」、箱底に「庚子 二百五十ノ内」と朱漆で書れてい...
木津宗詮3月28日読了時間: 1分利休忌利休忌にちなみ床に掛けました。 利休居士は 天正19年2月28日(1591)、聚楽屋敷内で切腹して果てました。享年70歳。 歳暮ニハ可為御上洛由、乍御 太儀尤可然存候、我等も明日者湯 嶋へ御供ニ参候、猶自是可得御 意候、恐惶謹言 九月廿四日 宗易(花押)
木津宗詮3月28日読了時間: 1分餅型李朝の餅型です。陶器の蓋置様のものはしばしば見かけますが、こんな手の込んだ木彫は珍しいと思います。庶民の具というよりは、相当上位か豊かな階層の家の道具であったと思われます。 材質はわかりませんがとても硬い木で、美術品でわなく、あくまでも実用品として作られた、まことに素朴な品です。