木津宗詮2023年9月15日読了時間: 2分9月14日 稽古場の床夜の自宅の稽古の掛物は、仙厓の月下打砧画讃です。一指斎好み昔籠に秋海棠、野路菊、木槿、金水引草、水引草、矢筈薄を入れました。かつて中国浙江省の天目山に赴いた時に、民家で使っていた砧を譲ってもらいました。それを書院に飾りました。 古人の所詠 乳もらふ 来る夜々更けて 砧かな...
木津宗詮2023年9月12日読了時間: 5分誕生日を迎えてFacebookにアップしたものです。 舞楽「採桑老(さいそうろう)」の図です。賛は江戸時代中期の公家四辻公亨で絵師は不明です。 三十情方盛、四十気力微 五十髪毛白 六十行歩宣 七十懸杖立 八十坐魏々 南溟縢公書(印) 三十にして情まさに盛んなり、四十にして気力微なり、五十...
木津宗詮2023年9月10日読了時間: 5分富士山江戸時代に長崎から江戸まで旅をしたドイツ人エンゲルベルト・ケンペルは,「世界中で非常に高く美しい山富士山」「円錐形で左右の形が等しく、堂々としていて、草や木は全く生えていないが,世界中でいちばん美しい山」と称えています。昨日、5年生の息子と念願の富士登山を達成しました。...
木津宗詮2023年8月25日読了時間: 2分8月21日の床室町時代の京都吉田神社の祠官吉田兼致 (よしだ・かねむね )の詩懐紙です。兼致は、公家でもあり、侍従、神祇権大副(じんぎのごんのごんたいふ)、左兵衛佐(さひようえのすけ)にいたります。また父吉田兼倶唱えた唯一神道を継承者でもありました。 七夕同賦星河欲 曙天詩以秋為韻...
木津宗詮2023年8月13日読了時間: 2分蓮華大徳寺169世の天祐紹杲(てんゆうじょうこう)の筆になる『碧巌録』第二十一則の「本則」です。 蓮華 僧問智門、蓮 花未出水時 如何、智門云、 蓮花、僧云、出 後如何、門云 荷葉 前龍寶 天祐叟 應人求 書(印) 僧、智門に問ふ、蓮花未だ水を出でざる時如何。智門云く、蓮花。僧...
木津宗詮2023年8月1日読了時間: 2分甲申八朔本日の床も大綱和尚の白紙賛。武者小路千家7代直斎の竹舟花入「渚」に木槿と矢筈薄を入れました。 謝君月旦幾尋盟、詩賦唱酬世外情、 淡飯麁茶交愈切、披襟最喜晩涼 生 甲申八朔小集奉汚潜菴尊者玉韻宗彦拝 君に謝す月旦幾たびか盟を尋ね、詩賦を唱し世外の情に酬い、淡飯麁茶の交わり愈切...
木津宗詮2023年7月20日読了時間: 2分7月20 稽古場の床今夜の稽古は、南宗寺田島碩應(せきおう)老師の筆になる「風鈴頌」です。先日、道明寺さんでいただいた葡萄籠に白木槿と水引草を入れました。 渾身似口掛虚空、不問 東西南北風、一等為他 談般若、滴丁東了滴 丁東 (印) 渾身(うんしん)口に似て虚空に掛り、東西南北の風を問わず、...
木津宗詮2023年7月1日読了時間: 1分7月1日 稽古場の床宙宝和尚の沢庵和尚白紙賛写です。床柱に紫陽花と蛍袋を蛇籠に入れて掛けました。 軽々白羽過蘆花 是鶴耶鴎耶鷺耶 楮国乾坤象王背 普賢世界布銀砂 沢庵和尚白紙賛 竜宝山頭松月野叟応木津宗詮老求書(印) 軽々たる白羽蘆花を過ぎ 是れ鶴や鴎や鷺や 楮国乾坤象王の背...
木津宗詮2023年6月21日読了時間: 1分6月21日 稽古場の床本日の稽古場の床は、妙心寺前管長嶺興嶽布袋画讃です。山紫陽花と河原撫子・縞葦を手付籠に入れました。 風鳴南岸葉 月照一孤舟 徳源江松叟(印)