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4月15日 稽古場の床

執筆者の写真: 木津宗詮木津宗詮

本日の大阪稽古の掛物は江戸時代中期の公家岩倉具選(ともかず)の嵐山画讃です。鳴子百合とクリスマスローズを竹一重切花入に入れました。

みよしのゝ吉野の

 はなにくらべても

  たぐひあらしの

       山桜哉

今年は桜の開花がとても遅かったたですが、4月に入り急に暖かくなり一斉に咲きました。嵐山も葉桜になったと思います。先日、伊勢に行った時、遠山は雲がかかったように桜がゆかしく咲いていました。山の桜は今が盛りと咲き誇っています。

岩倉具選はは後桜町上皇の信任が厚く、院別当に就任し、従三位に達して公卿に列しました。ところが贋金造りの嫌疑により蟄居となり落飾し、可汲と号しました。学を好み、和歌や詩文、篆刻に巧みで、狩野派に学び絵を能くした。なお、具選は明治の元勲具視の曽祖父に当たります。

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