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執筆者の写真木津宗詮

5月18日稽古場の床

今日の稽古の床に掛ける冷泉為則の詠草「閑居夏といふ心を」です。花は五月梅を竹円窓花入に入れました。

草のとににほふ霞の春すきて

わか葉さくらの木かくれの庵


草で屋根をふいた簡素でわびた庵の木戸に霞がかかって桜の花が美しく色を染める春も過ぎました。今は桜の若葉が重なりあった陰に隠れてしまった庵となってしまいました。


閑居とは俗世間から逃れて心静かに暮らすことやその住まいをいいます。

エアコン無しでも心地よく暮らす事の出来るこの季節は本当に一年中でもっとも過ごしやすい時期です。

来る日も来る日も慌ただしく走り回っていると、年をとったらそんな生活をしたいという思いがここ数年しばしば起きるようになりました。やっぱり歳とったんやとつくづく思う今日このごろです。

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