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執筆者の写真木津宗詮

7月2日 稽古場の床

宙宝和尚の沢庵和尚白紙賛写です。床柱に紫陽花と蛍袋を蛇籠に入れて掛けました。

軽々白羽過蘆花 是鶴耶鴎耶鷺耶

楮国乾坤象王背 普賢世界布銀砂

沢庵和尚白紙賛 竜宝山頭松月野叟応木津宗詮老求書(印)

軽々たる白羽蘆花を過ぎ

是れ鶴や鴎や鷺や

楮国乾坤象王の背

普賢の世界銀砂を布く

ひらひらと白い羽が蘆の純白の花に舞っている。これは鶴の羽だろうか、鴎の羽だろうか、それとも鷺の羽だろうか。紙の国の天地は象王の背中だ。普賢菩薩の世界はまさに銀砂を敷き詰めた世界である。象王とは6本の牙の白象に座す普賢菩薩のことです。沢庵和尚が余白の部分の白紙を普賢菩薩の銀砂の世界として讃えた句です。

署名のところにある様に、初代松斎宗詮が宙宝和尚に依頼して書いてもらった掛軸です。

今日も相変わらずとても蒸し暑い日となりました。この掛軸で少しでも涼しさを感じていただければ幸いです。

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