愈好斎書付になる月輪寺の時雨桜茶杓です。
3年前に家内と見に行きました。月輪寺は愛宕山の東山腹にあり、月輪関白九条兼実が隠棲した地です。兼実は法然上人に深く帰依して円澄と号しました。法然上人と弟子の親鸞上人が流罪となる際、同寺で兼実との別離を惜しみ、それぞれの木像を刻んで形見としたとされています。親鸞上人は別れを惜しみ桜を手植えしました。花が終わり葉桜となると、葉の先から涙を流すように雫を落とすことから「時雨桜」と名付けられたといわれています。快晴の乾燥した日には葉が雨に濡れたように多くの葉に雫がつく不思議な桜です。その時は花の見頃で雫のおりた葉はほんの数枚でしたが、写真に撮ることができました。
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