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執筆者の写真木津宗詮

綿帽子

日蓮上人の頭の上に綿帽子が被せられています。その由来は文永元年(1264)に千葉県天津の領主工藤吉隆の招きを受けて屋敷に向かう途中、松原大路で地頭東条景信の待ち伏せに遭い、眉間に約9cmの傷を負いました。かろうじて逃れた日蓮上人は、傷口から流れる血を小川や井戸水で洗いながら岩高山の洞穴で身を休めていたときに、通りがかった老婆が傷口に寒さがしみないよう被っていた真綿を差し出したことに由来するそうで、赤は血の色を表しているとのことです。

伏見のお地蔵さんは頭に三色の綿を被っています。これはこの日蓮聖人の逸話と関係があるのだと考えています。お地蔵さんの場合は、単に頭に寒さがしみないようにととの心配りだと思っています。

京都駅の八条口から南のお地蔵さんに綿が被せられているのが多くなるのは伏見の影響を受けているのでしょう。

1枚目は伏見、あとは八条口から九条のお地蔵さんです。








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