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執筆者の写真木津宗詮

かまおき

3代聿斎宗泉好みの釜敷です。大正5年に中国産の草竹で竹龍斎が編んでいます。草竹とはキジカクシの別名で、高さ0.5~1メートルでよく枝分かれし、小枝には角張りがあるユリ科の多年草です。日本では北海道から九州の山地や丘陵地の草原ややぶに生え、広く中国、朝鮮半島、樺太に分布しています。名称の「キジカクシ」はキジも隠すほどに葉がよく茂るからだそうです。

箱の甲に「釜敷」ではなく「かまをき」、「十枚」を「十ひら」と書いているのが興味深いです。通常「ひら(片)」というのは、花びらや雪、紙吹雪など風に舞って宙に舞うほどの小さなものを数える語です。


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