あそばされるは「する」、有らせられる「居る」、おかせられる「於く」、賜う「する、与える」です。
これらは最上級の尊敬表現で、天皇や皇族に対してのみ用いられる最高敬語です。戦前は一般的に用いられていた敬語表現で、戦後は一部を除き廃れてしまいました。
子どものころはまだテレビなどで聞く機会があったように思います。今は、天皇陛下や皇后陛下といった表現もあまり聞かなくなりました。また、皇后陛下を美智子さまとか皇太子妃を雅子さまといった表現がしばしば行われています。人は全て平等だからそれでいいのかもしれません。差別は絶対にダメですが、区別は必要ではないかと思います。区別がないと秩序が崩れなんでもありになってしまいます。
高校の時、古文で特定の語が現れたときに、その語の持つ性質によって、主語がなくとも誰の発言か解ると習いました。現状の日本語ではいずれそれも不可能になってしまうのでしょう。
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