売茶翁が茶売りをした「舎那殿前ノ松下ニ開二茶店ヲ一」とは、方広寺の大仏殿の前を指します。天正14年(1586)に豊臣秀吉が奈良東大寺にならって大仏の造立を始め、文禄4年(1595)に落慶した方広寺は、その後、伏見大地震により倒壊しました。のち豊臣秀頼が再興するも、寛政10年(1798)に落雷による火災で大仏もろとも焼失しています。平成12年(2000)の発掘調査で、その規模が南北約90メートル、東西約55メートル、東大寺大仏殿をしのぐ壮大さであったことが確認され、現在は「大仏殿跡緑地公園」となっています。
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