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執筆者の写真木津宗詮

10月17日 稽古場の床

家元の稽古のあと春日大社職員の稽古。冷泉為全(ためたけ)の賛になる岩倉具選(ともかず)画になる小男鹿図を掛けました。竹一重切花入に野紺菊と水引草を入れました。



霧はれてたちとさやかに 小男鹿乃の月や待らむ 夕ふくれの色


霧が晴れて、月を待つ小男鹿の立つ姿があらわになった夕ぐれの情景を詠んだ和歌です。なお小男鹿の「小・さ」は接頭語で特に意味はなく語調を整えて、単に牡鹿という意味です。



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