平成28年5月8日(日)
平安神宮澄心会月釜掛釜
於:平安神宮
平安神宮月釜澄心会
平安神宮神苑内にあります、燈心亭にて卜深庵が月釜を担当致しました。
当日は、快晴に恵まれ、新緑に囲まれた茶室に約200名余りのお客様にご参会頂きました。
寄付の床には近松門左衛門の『国性爺合戦』千鳥ケ竹の和唐内の図が掛けられ、炭道具が飾られました。本席床には、冷泉為筆の詠草「岩がねを落ちくる滝は百年も絶えず登れる鯉や嬉しき」が掛かり、前には端午の節句にちなみ、冠卓に侍烏帽子が飾られ、また南蛮粽花入に花菖蒲が入れられました。棚は一啜斎好み烏帽子棚本歌に紅毛の花鳥文水指、久田宗全好みで戸沢左近作で直斎在判の吉野絵棗、得入作宝珠絵黒茶碗、有隣斎筆「青山緑水」澄子夫人青楓絵の替茶碗、聿斎作竹茶杓「橘」等が用いられました。
両器拝見の折に、流儀独特の「烏帽子折り」に帛紗が飾られ、参会の皆様の目を引きお喜びいただきました。 烏帽子棚については茶の湯研究「烏帽子棚」をご参照下さい。
大畑匡正記
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